コア・サテライト戦略とは

投資

こんにちは。トモです。今回はコア・サテライト戦略について書いていきます。

コア・サテライト戦略とは

コア・サテライト戦略は、投資ポートフォリオを「コア(中核)」と「サテライト(衛星)」の2つに分けて管理する方法です。この戦略は、リスク管理とリターンの最適化を目指しており、コア部分はリスクを抑えた安定的な資産で構成し、サテライト部分はより高いリターンを狙う高リスクの資産で構成します

各アセットクラスの以下の記事で詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。

コアの役割

コア部分はポートフォリオの中心であり、長期的に安定したリターンを得ることを目的としています。一般的には、以下のような比較的リスクの低い資産が選ばれます

  • 日本国債やその他の債券:リスクが低く、安定した収益を狙う場合に適しています。
  • インデックス型の投資信託やETF:市場全体に投資することでリスクを分散し、安定したリターンを目指します。
  • バランスファンド:株式、債券、REITなどに分散投資するファンドで、リスクを抑えつつリターンを追求します。

本ブログではインデックス型の投資信託であるオルカンをおすすめしています。

オルカンについては以下の記事で詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。

サテライトの役割

サテライト部分は、より高いリターンを狙うためにリスクの高い資産を含めることができます。一般的に以下のような資産が選ばれます

  • 株式や不動産(REIT)を対象としたインデックスファンドやアクティブファンド:高リスク・高リターンを狙う投資先として選ばれます。
  • 個別株やテーマ投信:特定のテーマや企業に集中投資することで、高いリターンを狙います。
  • レバレッジ商品:株式などよりも高リスク・高リターンを狙う投資先。SOXLやTMFなどのレバレッジ商品。
トモ
トモ

ちなみに私はTMFを購入しています(2024年8月現在)。

配分比率

一般的な配分比率としては、リスク資産のうち、コアに70-80%を、サテライトに20-30%を割り当てることが推奨されていますが、これは投資家の年齢やリスク許容度に応じて調整可能です

この戦略は、安定した資産運用を目指しつつ、追加のリターンを狙うためのバランスを取る方法として、多くの投資家に採用されています。

コア・サテライト戦略は初心者にも適しているのか?

コア・サテライト戦略は投資初心者にとっても適した戦略とされています。以下の理由から、初心者にとって有効な選択肢となる可能性があります。

  1. リスク管理のしやすさ: コア・サテライト戦略は、ポートフォリオを安定的なコア部分と、よりリスクを取るサテライト部分に分けることで、全体のリスクを管理しやすくします。これにより、初心者でもリスクを抑えた運用が可能です
  2. 柔軟な運用: コア部分に安全性の高い資産を配置し、サテライト部分で高リスク・高リターンを狙うことで、初心者でも市場の変動に柔軟に対応できます。これにより、失敗しても大きな損失を避けることができ、経験を積むことができます.
  3. 金融リテラシーの向上: サテライト部分での運用には、ある程度の勉強や分析が必要ですが、これを通じて金融リテラシーを自然と高めることができます。初心者が投資について学ぶ良い機会となります.

ただし、初心者はサテライト部分の運用に慎重になるべきで、まずはコア部分をしっかりと固めることが重要です。資金に余裕がない場合は、コア部分に重点を置くことが推奨されます

リスク許容度の考え方

コア・サテライト戦略におけるリスク許容度は、個々の投資家の属性や投資目標に応じて決まります。具体的には以下の要素が影響します。

  • 保有資産額: 投資家がどれだけの資産を持っているかにより、リスクをどの程度受け入れられるかが変わります
  • 投資経験: 経験豊富な投資家は、よりリスクの高い投資を選択する傾向があります
  • 年齢: 若年層はリスクを取りやすい一方、高齢者はリスクを抑える傾向があります
  • 投資目的: 資産形成や老後の資金確保など、目的によってリスク許容度が異なります

これらの要素を複合的に考慮し、コアとサテライトの配分比率を調整することで、リスクとリターンのバランスを取ることができます

以上、コア・サテライト戦略についてでした。

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