金(ゴールド)ETFって何?現物の金との違いは?どんな人におすすめ?買い時は?

投資

こんにちは、トモです。

今回は、金(ゴールド)ETFって何?現物の金との違いは?どんな人におすすめ?買い時は?について書いていきます。

ゴールドETFって何?

ゴールドETFとは、金の価格に連動して値動きする上場投資信託(ETF)のことです

主な特徴は以下の通りです。

  • 金の現物を保有せずに金投資ができる
  • 株式と同様に証券取引所で売買可能
  • 少額から投資を始められる

メリット

ゴールドETFの主なメリットは:

  • 手軽さ: 金の現物を保管する必要がなく、株式と同じように売買できる
  • 流動性: 証券取引所で取引されるため、換金性が高い
  • 分散投資: 金は株式や債券とは異なる値動きをするため、ポートフォリオの分散に役立つ

注意点

一方で、以下の点に注意が必要です。

  • 配当金なし: 金そのものに配当はないため、ゴールドETFにも配当金はありません
  • 為替リスク: 海外のゴールドETFに投資する場合、為替変動の影響を受ける
  • 経費率: 運用にかかる手数料(経費率)が発生する

税金

ゴールドETFの税金については、以下のようになっています。

  • 譲渡益は分離課税の対象となり、税率は20.315%(所得税15.315%、住民税5%)
  • 損益通算が可能で、他の上場株式等の譲渡損益と相殺できる

ゴールドETFと現物のゴールドの違いは?

次に、ゴールドETFと現物の金の違いについて解説していきます。

ゴールドETFと現物のゴールドには、いくつかの重要な違いがあります。

所有形態

  • ゴールドETF: 金の価格に連動する金融商品を所有します。実際の金を保有するわけではありません
  • 現物ゴールド: 実際の金を物理的に所有します。金貨やゴールドバーの形で保有できます

取引の利便性

  • ゴールドETF: 株式と同様に証券取引所で売買可能で、少額から投資を始められます
  • 現物ゴールド: 銀行、証券会社、貴金属商、デパートなどで購入可能ですが、まとまった資金が必要です

保管と管理

  • ゴールドETF: 金融商品なので、保管や管理の手間がかかりません。
  • 現物ゴールド: 安全な場所での保管が必要で、盗難や紛失のリスクがあります。

流動性

  • ゴールドETF: 証券取引所で取引されるため、換金性が高いです
  • 現物ゴールド: 換金には時間がかかる場合があります。

リスク

  • ゴールドETF: 運用会社の信用リスクがあります。また、為替リスクも考慮する必要があります
  • 現物ゴールド: 信用リスクはありませんが、為替相場の影響を受けます

収益性

  • ゴールドETF: 配当金はありません
  • 現物ゴールド: 利息や配当は発生しません

ゴールドETFと現物のゴールド、こんな人におすすめ!

では、ゴールドETFと現物のゴールド、それぞれどんな人におすすめなのか解説していきます。

ゴールドETFと現物のゴールドは、それぞれ異なる特徴を持っており、投資家の目的や状況によって適した選択肢が変わってきます。

ゴールドETFがおすすめな人

ゴールドETFは以下のような人におすすめです。

  • 少額から投資したい人:ETFは少額から購入できるため、まとまった資金がなくても金投資を始められます
  • リアルタイムでの取引を望む人:株式市場で取引されるため、リアルタイムでの売買が可能です
  • 金の保管や管理の手間を避けたい人:実物の金を保有する必要がないため、保管や管理の手間がかかりません
  • 株取引の経験がある人:株式と同様の取引方法で購入できるため、株取引の知識やノウハウを活かせます

現物のゴールドがおすすめな人

一方、現物のゴールドは以下のような人におすすめです。

  • 実物資産を保有したい人:金地金や金貨などの実物を直接所有できます
  • 手続きの簡便さを求める人:購入手続きが比較的簡単です
  • まとまった資金がある人:現物購入にはある程度まとまった資金が必要です
  • 自己管理を好む人:自宅で保管すれば保管料を抑えられますが、セキュリティ面での注意が必要です

ゴールドの買い時はいつ?

ここまで読んでくださった方は、ゴールドに興味を持たれたのではないでしょうか。

では、ゴールドの買い時はいつが良いのか、解説していきます。

経済的不確実性が高まる時

  • 地政学的リスクの増大時:国際情勢が不安定になると、投資家はリスク回避のために金に逃避する傾向があります。
  • 経済危機や景気後退の兆候が見られる時:金は経済的不確実性に対するヘッジとして機能することがあります。

金融政策の変化が予想される時

  • 金利低下が予想される時:低金利環境は金の相対的な魅力を高めます。
  • インフレ懸念が高まる時:金はインフレヘッジとして考えられているため、インフレ期待が高まると金価格が上昇する可能性があります。

市場のトレンドを見極める

  • 金価格が上昇トレンドに入った時:テクニカル分析などを用いて、金価格の上昇トレンドを確認できる場合があります。
  • 株式市場との逆相関が強まる時:株式市場が下落傾向にある時、金価格が上昇する傾向があります。

注意点

ただし、以下の点には注意が必要です。

  • 金価格は短期的に大きく変動する可能性があります。
  • タイミングを完璧に捉えることは困難です。
  • 長期的な資産分散の一環として考えることが重要です。

長期的な資産分散として保有する場合は、定期的な積立投資を行うことで、価格変動のリスクを分散させることも一つの戦略です。

まとめ

ここまで、ゴールドETFや現物の金との違いなどについて解説してきました。

最後に、ブログ主の個人的な考えとしては、株式等保有時のリスク分散として保有したいならETF、どうしても現物で持ちたいなら現物の金で良いと思います。

株価暴落時のリスクヘッジとして金の値動きだけならETFで問題ないですし、貨幣の価値が暴落する場合を想定して現物の金を持っておきたい人は現物の金の方が良いでしょう。

ただし、”ゴールドは採掘量も限られているし、暴落するわけがないから買う” のはやめた方が良いです。

これからあなたが何十年ゴールドを保有するかわかりませんが、ゴールドでも暴落する可能性はゼロではありません。

たとえば、海水には微量ですがゴールドが含まれています。現在の技術では採算が取れないので、海水からゴールドは抽出されていませんが、もしかしたら画期的な方法が見つかって、安価で海水からゴールドが抽出できるようになるかもしれません。

そうなるとゴールドの希少性が損なわれ、価格が暴落する可能性もあるでしょう。

もちろん、必ず起こるわけではないので一概には言えませんが、未来永劫ゴールドの価値は下がることはないと考えるのはやめた方が良いでしょう。

それらの可能性も踏まえて、自分のリスク許容度に合った投資をしていきましょう。

以上、金(ゴールド)ETFって何?現物の金との違いは?どんな人におすすめ?買い時は?でした。

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